去る5/1.拓殖大学准教授の関良基さん、ジャーナリストのまさのあつこさんとともに、共著「社会的共通資本としての水」を刊行しました。出版社は花伝社、定価1,500円(税込み1,620円)、240ページです。
![イメージ 1]()
河川法が河川管理の目的として(1条)、治水・利水・環境と3つの目的を掲げていることから、利水・治水・環境の3部構成にし、最後に第4部で座談会を設けました。私は、2章・4章・6章を執筆しました。
最後の座談会には、現在、宇沢弘文さんの評伝を書いている、ジャーナリストの佐々木実さんも加わっています。宇沢さんをよく知る人間として、座談会に加わっていただきました。
●内容●
序章 社会的共通資本として水を管理する
第1部 利水
第1章 「社会的共通資本」としての利水第2章 過大な水需要予測とダム計画第3章 水道民営化の悪夢
第2部 治水
第4章 治水計画と社会的共通資本第5章 住民参加を拒む官僚主義的治水の謎を解く
第3部 環境
第6章 ダムという技術の持続可能性第7章 環境政策に参加はなぜ必要か
第4部 座談会「社会的共通資本としての水」は誰が管理するのか
●著者紹介●
関 良基(せき・よしき)
1969年信州生まれ。1994年京都大学農学部林学科卒業。2000年京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得。2002年同博士(農学)。早稲田大学アジア太平洋研究センター助手等を経て、現在、拓殖大学准教授。
まさのあつこ
ジャーナリスト。衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。
梶原健嗣(かじわら・けんじ)
1976年生まれ。東京大学新領域創成科学研究科博士課程終了。学術博士(Ph.D)、国際協力学。愛国学園大学准教授。専門は戦後日本の水問題(治水・利水)。