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城原川ダム、流水型ダム案に一定評価 学識経験者らが意見

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城原川ダム、流水型ダム案に一定評価 学識経験者らが意見
佐賀新聞2016.2.16 


 国の事業見直しの対象になっている城原川ダム(神埼市)について国土交通省九州地方整備局は15日、流域自治体でつくる「検討の場」で検証結果をまとめた検討報告書素案に対する意見を学識経験者に聴いた。九地整が「最も有利」とした流水型ダム案に一定の評価を示しながら、景観への配慮や十分な説明を求めた。
 佐賀市のエスプラッツで開かれた意見を聴く場では、筑後川水系の学識者懇談会の7人が出席した。九地整の担当者が検証の経緯を説明した。九州大学大学院の松井誠一元教授は「流水型の案が最も河床をいじらず、現状を保てる」とおおむね評価し、希少な生き物を保全できる対策を要望した。九州大学の小松利光特命教授・名誉教授は「河床近くの穴が土木で閉そくすることはないが、懸念を取り除くために丁寧に説明を」と要請した。
 流水型ダムは普段水をためず、コンクリート構造物だけが目立つことから景観に配慮する意見も相次いだ。久留米大学の駄田井正名誉教授は「江戸時代から残る野越しなど伝統的な治水を残した上で、観光資源に生かせるようなダムの設計を」と見解を示した。
 九地整は今回の意見を精査した上で識者の質問には個別に回答する。流域住民らに意見を聴く公聴会は21日に神埼市、22日に佐賀市で開く。報告書素案に対する意見は23日まで県内外で募っている。

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