5/29(日)、昨年の常総水害で決壊した常総市上三坂地区の堤防が完成したということで、現地住民を中心に堤防の「お披露目会」がありまして、参加してきました。
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1月12日から堤防普及作業をはじめました。請負は、鹿島建設と大成建設。堤防決壊は200mでしたので、それぞれ100mを担当し、この5/27(金)に堤防が完成しました。前日は、溢水被害を出した無堤地区・和歌宮戸の築堤説明会がありましたが、こちらは所用でいけませんでした。
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【14KM地点】
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【参考】
堤防決壊(2015.9.10)
→撮影 2015.9.14
【現在】
完成した堤防です。
堤防は、河川管理施設等構造令という「政令」で、規格が決まっています。堤防の規格は、余裕高を含めた高さと幅が、計画高水量ごとに定められており、今回の上三坂地点では、余裕高1.5m、堤防幅6mのものを造ることになっています。
今回、5ヶ月間の工事で、決壊区間200Mの堤防復旧工事については、上記規格を満たす堤防が完成しました。堤防・川裏(住宅地側)には、排水用のドレーン工も完備しております。
しかし、決壊区間を外れると、まだまだ「規格」には足りません。写真は、少し前、去年の10月に撮った時のものですが、決壊地点を外れると、その堤防幅が約3Mしかなく、今後、堤防幅の拡幅がなされていくそうです。中には、2.4Mほどしかない、堤防狭窄部(14KM地点)なんかもあります。
【決壊地点(21KM)】
撮影2015.10.9
「それが、堤防整備率をあげるという、緊急プロジェクトの中身ですね。必要なところは用地買収して、堤防拡幅を順次やっていくんですね」と聞きますと、関東地整の方が
- 「そうですね。ただし、用地買収などが出来ない場合は、仕方ないので、緊急措置として、矢板を打ち込んで堤防補強して、それで対応することもございます」
と言ったのが印象的でした。
なんだ、「矢板による堤防補強もあり」なんじゃん。
と申しますのは、堤防はすべからく土で作るべしという土堤原則があり(河川管理施設等構造令19条)、堤防に、”異物”は混ぜられない。だから、矢板などを打ち込む、安価な堤防補強策は認められないと言ってきたのに、ちょっと不思議でした。