東京新聞茨城版(2015.10.23)に、「隠れた常総水害」として、新八間堀川の話が出ていました。10/9に視察に行った際に、少しは見てきたのですが、今日改めて行ってきました。
まず、地理を確認します。
鬼怒川11.5km地点あたりに、国土交通省の排水機場があります。八間堀川排水機場です。ここには、水門と排水樋管があります。
この地点で、鬼怒川に流れ込んでいるのが、新八間堀川です。そして、この新八間堀川と小貝川をつなぐのが、旧・八間堀川。両者の合流点以前は、川の流れが南北方向になっていて、名前は八間堀川となっています。
1)新八間堀川
水門から少し戻った地点に、橋本町民会館を含む公園があります。この公園には、洪水碑がたっていました。茨城県が立てた洪水碑で、茨城県が「縣」の字で書かれているので、古いものではないかと思います。ここも浸水していました。
痕跡水位から見て、今回の洪水は、洪水碑のきっかけとなった昭和13年洪水、16年洪水と遜色ないものだったように思います。
まもなくすると、関東鉄道の鉄橋を越えます。そして、石洗堰のあたりで、南から流れてくる旧八間堀川が合流します。合流点には、やはり樋管があります。
2)旧八間堀川
旧八間堀川は、全国どこにでもあるような小さな河川です。下記・写真のように、壊れたフェンスからは、狭い川幅で急激に水位が増して川から水がすごい勢いであふれ出たことが、よくわかります。
少し南にさかのぼってみますと、こんな感じでした。場所は、きぬ医師会病院のあたりです。
そして、最後は小貝川との合流点になります。小貝川堤防は桜並木になっているようで、サイクリングロードとして整備されています。
3)八間堀川
石洗堰や樋管のあった辺りに、石洗端があります。ここより上流が、八間堀川のようです。
この写真でもそうですが、川の中央に砂がたまり、小さな「中州」ができている様子がわかります。まもなく八間堀川は、国道294号線を越えますが、ずっとこんな感じです。
被害状況でいうと、294号と並行するあたりで、フェンスがなぎ倒されているところがありました。
4)水海道駅・南
水海道駅に戻ろうと294号を走っていたら、駅の東側に出ました。そのまま走ると。駅の南側に出て、生涯学習センターの前に出ました。
完全に水没したようで、暫く休館だそうです。